僕とGoogle Chromebookとの出会い

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MacとWindows、二つの世界を行き来する日常

私は現在、ITコンサルティング会社でマーケティングを担当しています。キャリアを振り返れば、社会人になって以来、一貫してIT業界の真っ只中に身を置いてきました。
始まりはバブル時代。当時は「ソフトウェアハウス」と呼ばれた現在のSESに近い企業に入社し、大型汎用機のオペレーターやCOBOLプログラマーとして、システム開発の最前線にどっぷりと浸かる毎日でした。


転機となったのは、派遣先の大学病院での出来事です。そこにはMacintoshやIBM OS/2といった当時最先端のパソコンがあり、自由に触れる機会がありました。CUIによるコマンド入力が当たり前だった世界から、マウスひとつで直感的に操作できるGUIの素晴らしさに大きな衝撃を受けました。「これからは個人がパソコンを使いこなす時代が来る」と確信した私は、憧れのMacに関わる仕事を求めて動き出しました。


当時のMac開発言語であったPascalの習得には高い壁を感じたものの、Mac用ソフトを扱うメーカーへの転職を果たし、マーケティングの世界へと足を踏み入れました。その後は外資系ITベンダーで海外の最新テクノロジーを肌で感じながらキャリアを重ね、現在はITコンサルティングの分野で手腕を振るっています。


仕事ではWindows、プライベートではMacという『二刀流』のライフスタイルを、今も貫いており、IT業界の変遷を、現場の視点から見つめ続けてきた35年間。その視点から、なぜ私が「Chromebook」という新しい相棒を手にするに至ったのか。その出会いを紐解いていきたいと思います。

ローカル作業が当たり前

私にとってのコンピュータとは、必要なアプリケーションをローカルにインストールし、そこで作業を完結させること。これが当たり前の世界でした。もちろんブラウザは仕事でもプライベートでも日常的に利用していましたが、それはSNSの発信やネットサーフィン、動画鑑賞といった用途が中心でした。本格的な業務やクリエイティブな作業を行う場所は、あくまでローカル環境が基本であると信じて疑いませんでした。


特に業務ではMicrosoft Officeへの依存度が高く、ファイルをメールでやり取りする慣習の中で、「PCのローカル環境で作業をする」ことが絶対的な前提となっていました。そのため、ブラウザベースでの作業という発想自体、当時の私の中にはありませんでした。


もちろん、誤解しないでいただきたいのは、クラウドを否定しているわけではありません。ローカルファイルをクラウドストレージと同期させる便利さは十分に理解しており、日々の業務でその恩恵をしっかり享受していました。
そのような中、初めてChromebookを手に取った時の驚きは、今でも鮮明に覚えています。「Webブラウザだけで作業が完結する」という体験は、まさに私の固定観念を打ち砕く「目から鱗(うろこ)」が落ちるような衝撃でした。

なぜ私は、新しい相棒としてChromebookを選んだのか

正直に告白すると、私がChromebookを手に取ったのは、自分自身に対する「挑戦」でもありました。「果たして本当にブラウザだけで仕事は完結できるのか」という問いを、自分自身に投げかけてみたのです。


その考えに至った最大の背景には、スマートフォンでの体験がありました。いつでもどこでも常時接続され、クラウドとシームレスにデータが連携されるスマホ環境。この「常時接続」と「クラウド連携」の恩恵を日頃から享受していたからこそ、PCにおいても「ブラウザさえあれば作業が完結する」というワークスタイルは、決して非現実的なものではないと直感できたのです。


しかし、スマホには「指による入力」という大きな課題がありました。そこで、「キーボードを備えたPC」としてのChromebookに光が当たりました。スマホで感じていた利便性を、本格的な入力作業を行うPC環境でもそのまま再現できれば、これこそが理想のワークスタイルになるのではないかと考えたのです。


実際にその環境に飛び込んでみると、Googleが目指す「Compute Everywhere(どこでも計算資源にアクセスできる世界)」という概念が、抽象的なビジョンではなく、非常に実用的な現実として腹落ちするようになりました。
結論として、Google Chromeというブラウザさえあれば、WindowsやMacといったプラットフォームを選ばずとも、自分自身の作業環境は完結できますが、Chromebookというハードウェアは、そのクラウド体験を最もミニマルに、そして最大限に引き出すための最適解であると確信しました。

道具としての「進化」を楽しむ

35年のキャリアを振り返れば、大型汎用機から始まり、Mac、Windowsと、常に「新しい技術」に触れ続けてきました。その過程で、私を突き動かしてきた原動力はただ一つ。「常に新しいテクノロジーを身に付けたい。そして、そのテクノロジーを使って、自分自身の感性を表現したい」という、尽きることのない好奇心です。


Chromebookを使い始めた今、プライベートではMacを、業務ではWindowsで堅実にタスクをこなしつつ、プライベートで外出時や生成AI「Gemini」、YouTubeなどGoogleクラウドサービスを使う際にChromebookを活用しています。この「適材適所の使い分け」こそが、長年この業界で経験を重ねてきた私に許された、贅沢なPCライフの形だと感じています。ちなみに、この文章は「Google Docs」で書いております。


どちらかを選ぶのではなく、どちらも選べる。そんな柔軟な視点を持つことで、コンピュータは単なる道具から、思考を拡張し、私の感性をより豊かに表現するためのパートナーへと進化しました。


世間では「Chromebookは使えない」といった評判を耳にすることもありますが、それは単なる食わず嫌いに過ぎません。Windows、Mac、そしてChromebook。それぞれのデバイスには独自の長所と短所があります。大切なのは、その特性を理解し、自分のワークスタイルに活かすことです。もしあなたが、かつての私のように「今の環境こそが正解」だと感じているなら、一度、全く異なる世界観を持つデバイスに触れてみるのも良いかもしれません。そこには、自身のワークスタイルを広げてくれるような新しい景色が待っているのではないでしょうか。

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