KVMスイッチで快適PCライフ!Windows&Macの周辺機器を一発切り替え

モニターとマウスの切り替えが面倒になってきた

Logicool G913には、デバイス切り替えボタンが搭載されています。私はWindowsにLIGHTSPEED接続、MacにBluetooth接続を設定し、使うたびに切り替えていました。しかしながら、キーボードだけでなく、モニターとマウスも同時に切り替える必要があります。そのため、以下のような流れで切り替えていました。

キーボード:キーボード上のボタンで切り替え
モニター:背面スイッチで入力ソースを手動切り替え
マウス:Mac用とWindows用に2台用意して持ち替え

導入当初は快適に感じていましたが、時間が経つにつれ、この手間がストレスに。理想は「最短の操作で全てを一括切り替えられる方法」です。この理想を実現するため、解決策を模索しました。

目次

WindowsとMacで共有したい周辺機器

以下は、今回2台のPCで共有したい周辺機器のリストです:

  • 43インチ 4Kモニター
  • ゲーミングキーボード:Logicool G913
  • ゲーミングマウス:Logicool G502X
  • PCスピーカー
  • (テプラプリンター)

最適解:KVMスイッチの導入

これらの周辺機器を2台のPCで効率的に共有する方法として、「KVMスイッチ」の導入にたどり着きました。

KVMスイッチとは

KVMスイッチは、1組のキーボード(Keyboard)、モニター(Video)、マウス(Mouse)で複数のPCを切り替えて操作できるデバイスです。サーバー管理やマルチPC環境での開発に適しており、ボタンやホットキーで簡単に切り替えられます。省スペースかつ効率的なPC管理を実現します。

必須機能

今回のKVMスイッチ選びで重視した条件は以下の通りです:

  • PC接続:最低2台
  • 映像出力:4K対応HDMI
  • モニター接続:2台対応
  • USBポート:USB 3.0対応、3口以上(ワイヤレスレシーバーの動作実績必須)
  • アダプティブEDID対応:安定した映像出力に不可欠

AmazonでKVMスイッチを調査中、「リモートスイッチ」機能を強調する製品に惹かれましたが、デスク上で操作できるなら不要と判断しました。

アダプティブEDID対応は必須

KVMスイッチ選びで最も重要なのは「アダプティブEDID」機能の有無です。

アダプティブEDIDとは

EDID(Extended Display Identification Data)は、ディスプレイの解像度やリフレッシュレートなどの情報をPCに伝えるデータです。アダプティブEDID対応のKVMスイッチは、接続ディスプレイのEDIDを自動認識・記憶し、各PCに最適な映像信号をエミュレートします。これにより、異なる解像度やメーカーのディスプレイが混在しても、安定した画質で表示可能です。

非対応の場合の問題点

アダプティブEDID非対応のKVMスイッチでは、以下のような問題が発生する可能性があります:

  • 解像度のずれ:最適な解像度が反映されず、低解像度や引き伸ばされた表示に。
  • 画面の乱れ・ちらつき:映像信号の不安定による表示不良。
  • 色の異常:正しい色情報が伝わらず、表示色が不正確に。
  • 画面非表示:PCがモニターを認識できず、表示されない。
  • OSの誤認識:意図しないディスプレイ設定が適用される。
  • ホットプラグの問題:切り替え時や起動中に画面が正常に表示されない。

これらの問題を回避するため、アダプティブEDID対応は必須です。

評判のバラつきで不安が募る

KVMスイッチを調べるほど、価格帯の幅広さと評価のバラつきに悩まされました。高額製品でも「画面が映らない」「価格に見合わない」といった否定的なレビューがあり、選択に迷いが生じました。しかし、国内外の情報やレビューを調査する中で、実績のある製品を見つけました。

「KEBENES(GreatHTek)KVM 4入力2出力」を購入

KEBENESは、KVMスイッチを専門に製造する中国のブランドです。以下のような特徴があります:

  • 複数PC対応:2~4台のPCを1セットの周辺機器で操作可能。
  • 高解像度:4K@60Hz対応で高画質出力。
  • USBポート:USB 3.0搭載で高速データ転送や周辺機器接続に対応。
  • 簡単切り替え:ボタン操作や有線リモコンでスムーズな切り替え。
  • コンパクト設計:省スペースで設置可能。

今回購入したのは、KEBENESの「4入力2出力」モデル(4台のPCと2台のモニターを接続可能)です。選んだ理由は以下の3点:

  • 公式情報の発信:YouTubeで製品紹介や機能解説動画を公開。
  • 英語圏での高評価:海外のYouTubeレビューで高い評価。
  • 価格のバランス:13,999円(2024年5月購入時、キャンペーン価格)と手頃で、失敗しても納得できる。

日本での実績は少ないものの、英語圏での信頼性が決め手となりました。

購入と開封

Amazonで発注し、2024年5月に到着。付属品は以下の通り:

  • USB 3.0ケーブル:4本
  • HDMI 2.0ケーブル:2本
  • 電源用USB-A to USB-Cケーブル:1本

付属ケーブルは太めだったため、信頼性とデザインを重視し、UGREEN製のHDMIおよびUSBケーブルを別途用意しました。

配線図:ビフォーアフター

以下の配線図のように、KVMスイッチ導入ですべての周辺機器が各々の機材で使いやすくになりました。
特にうれしいのが、PCスピーカーがMacでもつかるようになったことです。

注意:外部電源の接続は必須

KEBENESの仕様では電源接続が任意とされていますが、PC側のUSB電源だけでは電力不足で表示が不安定になる場合があります。私は別途USB電源を用意し、安定供給を確保しました。多接続のKVMスイッチでは、外部電源の使用を強く推奨します。

結果:1年間使用で満足度120%!

KVMスイッチ導入後、PC環境の快適さが劇的に向上しました。スイッチ一つで以下が一括切り替え可能に:

  • モニター
  • キーボード
  • マウス
  • PCスピーカー (テプラプリンターを使うときは入れ替えします)

切り替え操作は以下の2ステップ:

  1. KVMスイッチのボタンを押す。
  2. キーボードのホットキーまたはマウスのボタンを押す。

非アクティブなPCはスリープ状態のため、2の操作で起動し、数秒で切り替え完了。ストレスフリーなマルチPC環境を実現しました。

トラブルと解決

一度、切り替え後に画面が表示されないトラブルが発生しましたが、電源を再接続することで解決。その後は同様の問題は起きていません。

結論:もっと早く導入すべきだった!

KVMスイッチは、複数PCを効率的に運用するのに最適なソリューションです。快適さ、操作性、配線の整理、全てにおいて期待以上でした。複数PCを使っているPCマニアには全力でおすすめします!

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